万病の素

タイトルに「万病の素」と書いてしまったので、病気のお話かと勘違いされたかもしれませんが、(まあ、もちろん実際に病気の原因にもなり得ることですが。)「人間が犯す間違い」の根本となるものです。非常に重要なお話なので、今日のお話はよくご理解くださいね。

人間の感情には、プラスのものからマイナスのものまでたくさんの種類(「エイブラハムの感情の22段階」などをご参照ください。)のものがありますが、我々人間が日々感じているのはマイナスの感情の方が割合が多いと言えます。
例えば、不安・イライラ・不満・心配・怒り・憎しみ・疑念・自責・嫉妬・恐怖など、小さなことから大きなことまで常日頃これらに苛まれていると言っても決して過言ではないでしょう。

逆に、喜び・幸せ・自由・愛・情熱・楽観・希望・満足などプラスの感情が心を占める時間は、一日のうちいったいどのぐらいなのでしょう。改めて考えてみると、その差は歴然であることが自覚できます。

では、なぜ人はマイナスの感情にいつも支配されているのでしょうか?

皆さんは、本当はプラスの感情で心を満たした方が幸せに時間を過ごすことが出来ると知っているはずなのに、なぜプラスの感情に浸っている時間が短いのでしょう。
プラスの感情で心を満たした方が、現実もそのように創られていくと、うすうす気付いているのにも関わらずです。
マイナスの感情はストレスを生み出し、気分を落ち込ませ、病気をも創りだしてしまうと知っているのに、なぜわざわざマイナスの感情の方に心が揺れるのでしょうか?

これらは、動物もそうなのでしょうか?家で飼っている犬も猫も、常に食事の不安や自由のなさにイライラをつのらせているのでしょうか?多少そういう部分はあるかもしれませんが、圧倒的に人間より少ないはずです。
では、植物などはどうでしょう。熱帯の樹木たちは、「暑い、死にそう!なんとかしてくれ~。」とイライラしているのでしょうか?詳しく研究したことはありませんが、樹木も生命なので感情はあると考えていますが、それにしても人間よりもう少し達観して、ただそこに生い茂っていると思われます。

確かに人間が生まれた歴史の年数から考えれば、地球上で生き抜くために必要なマイナスの感情のDNAが組み込まれていることは理解できますし、その効用も多大にあったはずです。しかしながら、現代ではマイナスの感情でいることの弊害は計り知れないですし、人類がよりシフトアップしていくためには、プラスの感情に切り替えていくことが何より大切です。

では、どうしたら私たちはマイナスの感情ばかりに支配されずに、プラスの感情にもっていけるのでしょうか?

実はこの答えは非常に簡単で、このことに気が付き、このことさえ気を付ければ、改善できるというカギがあります。98%のマイナスの感情はこのことから生まれていると言ってもよいぐらいの非常に重要なカギです。

それは何かというと、、、「自分を他人と比べている。」ということです。

現代は、子供が産まれてから受ける教育システムというのは、幼稚園から大学まである程度画一化されており、その集団の中で「人と比較される」という構図が出来上がっています。社会に出てからも、仕事や人間関係において「人と比べられる」ことで評価されます。仕方のないことですが、集団社会においては、相対性として比べられることで全てが決まります。


そのことから、全ての人が無意識に(この無意識にってとこ、大事です!)自分と他人を比べて、「ああ、私は彼女よりあそこが劣っている。」「もっと、彼のように頑張らないと、周りからは認めてもらえないぞ。」などなど自分で他人と比べた評価を下し、日々マイナスの感情のトラップへはまり込んでいるのです。


本来、(広義な意味で)神様は「人と比べろ!」などとは説いていません。

だって、「全ての人が唯一無二の素晴らしいあなたという存在」なのですから、それを比べるということ自体が間違っていることは、火を見るより明らかです。

このことに意識的に気づき、他人と自分を比べることを止めるだけでも絶大な効果があります。(フェイスブックなどのSNSは、嫌でも他人のリア充が目に飛び込んでくるので、日常的に見ることはあまりお勧めしません。笑)

でも、「それじゃ、私って怠け者になっちゃう。」ってご心配のあなた、心配には及びません。きちんと比べる物差しはあります。

一体、何と比べたらよいのでしょう。

これも答えは簡単で、「昨日の自分と比べる」(れば)よいのです。

昨日の自分よりも1ミリでも前進していたら、思いっきり自分自身を褒めてあげましょう。大抵の場合は、昨日の自分より今日の自分は、何かしら前に進めているはずです。
(例:朝、昨日より1分早く起きれた!)

「他人と比べず、昨日の自分と比べる。」

そして、その出来た自分に優しく接する。これが出来たら、世の中の悪い感情のほとんどを消せるぐらいの重要なことなのです。

是非是非、このことを今日から心に留めて、マイナスの感情が出た時に、その感情は一体どこからきているかを静か見つめ、その感情が他人と比較していることから出ているのだとしたら、そっとその想いを手放してあげてください。

そして、「自分は昨日より成長してる?」「うん、成長している。」と自分に問いながら、自分を許し、ちょっとだけ幸せを感じてみてください。

非常に些細なことですが、

これが「心身の万病を治す魔法のカギ」です!!!

ほら、マイナスの想いが消えて行ったでしょう。。。

これで、今日も一日頑張れますよ~!